平成25年度活動報告
2014年8月4日
平成25年度の活動内容をお知らせします。
1 事業の成果
視覚障害者の福祉の向上に寄与することを目的に、視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために平成25年度から活動を開始した当協会は、当初の計画どおり日本の点字制定記念日の11月1日を日本記念日協会に登録して点字制定記念日の周知を行ったほか、毎年11月1日から3日にかけて開催されるわが国最大の視覚障害者関係イベントである「サイトワールド2013」に参加して、点字普及活動を行いました。また、Lサイズ点字の見本を会員その他に配って普及を行ったほか、凸面点字器の試作品を会員を中心としてモニタリングを行い、よりよいものを作るための研究を続けました。そのほか、ホームページを立ち上げて、広く点字に関する情報提供を行ったことにより、一般の方々、点字サイン製作業者からの問い合わせを受けるようになり、それぞれに対応してよりよい点字の普及に努めるなど、大きな成果を挙げることができました。 25年度末の会員の状況は、次のとおり。 個人正会員 34名、団体正会員 5、個人賛助会員 7名、団体賛助会員 2
2 事業内容
(1)視覚障害者への点字の普及に関する事業
ア. 視覚障害者向け点字解説書作成事業:点字の規則をわかりやすく解説した視覚障害者向けの資料の作成に向けて検討を開始しました。
イ. Lサイズ点字普及事業:通常の点字よりも「点とマス」の間を広げたLサイズ点字の普及を図り視覚障害者が点字のサイズを選択できる環境を整えるとともに、点字読み書きができる視覚障害者の数を増やすことを目標に活動を続けました。特に25年度は、Lサイズ点字の存在を広報する活動に力を入れ、Lサイズ点字とその特徴を知らせる資料を製作し、会員に見本として配布したほか、希望者に配布しました。
ウ. 凸面点字器開発・普及事業:現在の点字は凹面から書き凸面を読む仕組みになっていますが、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減するとともに、一般の小学生が短時間で点字の読み書きを体験し商品や街中の点字サインを正確に読めるようにするため、読みと同じ凸面で書くことができる点字器の開発に向け調査と試作品の製作、モニタリングを行いました。
(2)一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
ア. 日本点字制定記念日登録による点字普及事業:日本記念日協会に日本点字が制定された11月1日を登録するとともに、記念日の周知活動を行い点字の普及を図りました。
イ. 一般向け点字学習用啓発資料作成事業:親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる「点字学習用啓発資料」の作成に着手しました。また、パンフレット「点字を読んでみよう」を作成し、広く配布しました。
ウ. ホームページによる点字普及事業:インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページを開設し、点字に関する資料の提供と、問い合わせに答えました。
エ. サイトワールド2013での点字普及活動:視覚障害者関係機器展示会としてわが国最大のイベントである「サイトワールド2013」に参加し、視覚障害者をはじめ、多くの一般の方々に点字の普及に努めました。①Lサイズ点字の展示と、触読体験コーナー、②各種点字器の展示、③インターネットで学ぶ「ひとりで学べる楽しい点字」のデモ、④凸面点字器試作品の展示と、使用体験、⑤点字表示のある日用品の見本展示
オ. その他、会員が各地域で、視覚障害者、小学生、一般市民、専門学校生など、約50件、延べ約3,300人に対して点字普及活動を行いました。
なお、詳しくは、下記データをダウンロードしてご覧ください。