視覚障害者及び一般社会への点字の普及をめざす「特定非営利活動法人日本点字普及協会」

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活動報告

2023年度活動報告

● 事業の成果
日本点字普及協会は、視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために2013年度から活動を開始しました。2023年度は、設立10周年となりました。その振り返りとして、「点字普及活動経過年表(10年の歩み)」を作成し、会員に配布するとともに、ホームページ上に公開することとしました。
ここ数年、コロナ禍によって十分な活動ができませんでしたが、2023年度は再開したサイトワールドへの参加をはじめとし、種々の点字の普及・啓発活動に取り組みました。
サイトワールドでは、「今日(11月1日)は、日本点字133歳の誕生日」と題して日本点字制定133年を記念した講演会を実施するとともに、関係団体との連携により「点字考案200年記念事業第3回記念講演会&シンポジウム」を行いました。
第8回「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」を10月に東京で実施しました。
また、2023年度も、霊友会「ありがとうこだま基金」の助成や、日本盲人福祉委員会福祉助成金で作成した資料により、点字普及活動をさらに進めることができました。
そのほか、2017年度に開発した凸面点字器「トツテンくん」の普及を全国各地で会員が行いました。なお、凸面点字器の販売を行う(有)読書工房によると、2024年3月31日までに累計8,867台の販売実績があったとのことです。(2023年度は1,022台販売)
また、ホームページを維持し、広く点字に関する情報提供を行いました。
2023年度末の会員の状況は、次のとおり。
個人正会員 32、団体正会員 5、個人賛助会員 6、団体賛助会員 2

● 事業内容
A.視覚障害者への点字の普及に関する事業
(1) 中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会の開催
実施に当たっては、霊友会「ありがとうこだま基金」の助成も受けました。
・内容
第8回
期日:2023年10月21日(土)・22日(日)
会場:東京都新宿区 新宿リサイクル活動センター 2階B会議室
受講者 12人(修了証授与 12人、修了証授与 累計 111人)
・講師:原田良實氏

(2) 凸面点字器普及事業
2017年度に完成した凸面点字器の普及を図る活動を行いました。凸面点字器は、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減し、また、晴眼者も短時間で点字の読み書きを体験できます。凸面点字器を用いた点字体験によって、商品や街中の点字サインに気づいて、それを正確に読めるようになり、視覚障害者への正しい理解やサポートへとつながって行くことが期待できます。さらに、トツテンくんを海外に広めるために、国際視覚障害者援護協会を通じて留学生として来日している各国の視覚障害者にトツテンくんを10台寄贈しました。

(3) Lサイズ点字普及事業
点字を触読できる視覚障害者を増やすため、引き続きLサイズ点字の普及を図るとともに、Lサイズ点字プリントサービス(実費徴収)を団体正会員の「にじの会」協力のもとに実施しました。その結果、点訳グループ、個人、企業、県の機関などからの依頼を受け、36件11,146枚(累計236件、44,797枚)のプリントサービスを行うことができました。特に、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」修了者、および講師である原田良實氏著作の「点字触読独習教材」テキストの印刷依頼があり、この事業が広がりをみせています。

(4) 中途視覚障害者向け資料「点字の書き方」の内容について、引き続き検討を行いました。

B.一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
(1)一般向け点字学習用啓発資料普及事業
親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる点字学習用啓発資料「点字の世界へようこそ」をホームページ上で公開しています。これによって、凸面点字器による点字学習が広がり、点字学習のハードルが下がることが実証されました。この啓発資料を活かすため、日本盲人福祉委員会からの助成により、希望者に点字一覧表・啓発資料を郵送で配布しました。また、当協会が所有する凸面点字器を会員に貸し出す「凸面点字器貸出事業」を行い、会員が全国各地で行う点字普及事業の一層の充実を図りました。
a.日本盲人福祉委員会からの助成により、希望者に点字一覧表・啓発資料を郵送で配布(個人には1部、施設・団体には2部)
件数(会員を含む)73件(累計248件)
個人 51人(累計178人)  団体 22団体(累計71団体)
配布部数 95部(累計322部)  点字資料配布部数 15部(累計63部)
b.2022年度霊友会「ありがとう こだま基金」の助成により作成した、学校向 け点字普及・啓発用ポスターを希望者に配布した。5部
c.会員向け凸面点字器貸出事業(4件、千葉県)

(2)ホームページによる点字普及事業
インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページの運営を引き続き行いました。ホームページあるいは電話によって問い合わせが寄せられるケースは、街中の点字表示に関すること、一般企業から社内の点字表示についてなど多岐にわたっています。
ホームページのバージョンアップ並びにhttps://への対応を行いました。

(3)イベントによる点字普及事業
a.サイトワールド会場において「今日(11月1日)は、日本点字133歳の誕生日」と題して日本点字制定133年を記念した講演会を実施しました。
日時:2023年11月1日(水)13時30分~15時30分
会場:すみだ産業会館 9階 会議室1・2(「サイトワールド2023」会場)
講演会:
講演1 「日本の点字133年、その歴史と表記の変遷」
講師 金子昭氏(日本点字委員会副会長)
講演2 「統一英語点字(UEB)について」
講師 白井康晴氏(東京点字出版所)
b.点字考案200年記念事業の関係団体と共同で講演会を実施しました。
日時:2023年11月3日(金)13時30分~15時30分
会場:サイトワールド会場(9階会議室1・2)
テーマ:「日本における視覚障害児童・生徒及び中途視覚障害者に対する点字指導のあり方」
第1部 講演会「アメリカ開催の“Getting In Touch With Literacy”の事前発表会」
発表者:渡辺哲也氏(新潟大学教授)・南谷和範氏(大学入試センター教授)・奥野真里氏(全国視覚障害児童・生徒用教科書点訳連絡会事務局長)
第2部 講演会「日本における中途失明者、児童・生徒に対する点字指導のあり方を考える」
報告者:牟田口辰己氏(「点字学習指導の手引き」編集委員会主査)・渡邊寛子氏(福島県立視覚支援学校教諭)

(4)点字サインの点検
全国各地で表示されている点字サインが適切であるかを機会あるごとに点検しました。

(5)全会員による全国各地での点字普及活動
全会員が全国各地で機会あるごとに点字普及のための活動を行いました。

                   2023年度貸借対照表

2022年度活動報告

● 事業の成果
日本点字普及協会は、視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために2013年度から活動を開始しました。2022年度も前年に引き続き新型コロナウィルスの収束の見通しが立たないため、各種事業の実施に当たっては感染拡大状況など見極めながら、十分に配慮して行いました。
「日本郵便年賀寄付金」から2年目の配分を受けた「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」を10月と12月に実施しました。また、関係団体との連携で行う「点字考案200年記念事業第2回記念講演会&シンポジウム」はオンラインを併用したハイブリッド方式での開催、新宿NPO協働推進センターが行う「NPOセンターまつり」も、オンラインでの参加になりました。
このような中、2022年度も、霊友会「ありがとうこだま基金」、日本盲人福祉委員会福祉助成金からの助成金を受け、点字普及活動をさらに進めることができました。
そのほか、2017年度に開発した凸面点字器「トツテンくん」の普及を全国各地で会員が行いました。なお、凸面点字器の販売を行う(有)読書工房によると、2023年3月31日までに累計7,845台の販売実績があったとのことです。(2022年度は737台販売)
また、ホームページを維持し、広く点字に関する情報提供を行いました。
2022年度末の会員の状況は、次のとおり。
個人正会員 34、団体正会員 5、個人賛助会員 9、団体賛助会員 2

● 事業内容
A.視覚障害者への点字の普及に関する事業
(1) 中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会の開催
「2022年度日本郵便年賀寄付金配分事業」の助成をいただき実施しました。
第6回
期日:2022年10月27日(木)・28日(金)
会場:岐阜県 岐阜アソシア 視覚障害者生活情報センターぎふ
協力:岐阜アソシア 視覚障害者生活情報センターぎふ
受講者 9人(修了証授与 9人、修了証授与 累計 91人)
第7回
期日:2022年12月15日(木)・16日(金)
会場:堺市総合福祉会館 第2会議室
協力:堺市立健康福祉プラザ視覚・聴覚障害者センター
受講者 8人(修了証授与 8人、累計授与者 99人)
・講師: 原田良實氏

(2) 凸面点字器普及事業
2017年度に完成した凸面点字器の普及を図る活動を行いました。凸面点字器は、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減し、また、晴眼者も短時間で点字の読み書きを体験できます。凸面点字器を用いた点字体験によって、商品や街中の点字サインに気づいて、それを正確に読めるようになり、視覚障害者への正しい理解やサポートへとつながって行くことが期待できます。さらに、トツテンくんを海外に広めるために、国際視覚障害者援護協会を通じて留学生として来日している各国の視覚障害者にトツテンくんを寄贈しました。また、電通グループの名刺用点字器開発・活用プロジェクトに協力しました。
a.国際視覚障害者援護協会を通じて、留学生に凸面点字器10台を寄贈
b.開発に関わった、株式会社電通グループの「名刺用凸面点字器ten・ten」の 活用について、「で、おわらせないPROJECT」に協力
①ZOOMによる点字講習会
日時:2022年5月27日(金) 10:00~11:30  5月30日(月) 13:00~14:30
参加者:電通ジャパンネットワーク12社の社員 101人
②9月9日 点字講習会動画撮影:ZOOMによる点字講習会内容を動画にまとめ、電通社内や関連会社に向けて、各地で普及を図るため

(3) Lサイズ点字普及事業
点字を触読できる視覚障害者を増やすため、引き続きLサイズ点字の普及を図るとともに、Lサイズ点字プリントサービス(実費徴収)を団体正会員の「にじの会」協力のもとに実施しました。その結果、点訳グループ、個人、企業、県の機関などからの依頼を受け、32件10,469枚のプリントサービスを行うことができました。特に、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」修了者、および講師である原田良實氏著作の「点字触読独習教材」テキストの印刷依頼があり、この事業が広がりをみせています。なお、丸紅基金へのLサイズ点字プリンター助成申請は今回も不採択となりました。

(4) 中途視覚障害者向け資料「点字の書き方」の内容について、引き続き検討を行いました。

B.一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
(1)一般向け点字学習用啓発資料普及事業
親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる点字学習用啓発資料「点字の世界へようこそ」をホームページ上で公開しています。これによって、凸面点字器による点字学習が広がり、点字学習のハードルが下がることが実証されました。この啓発資料を活かすため、霊友会「ありがとうこだま基金」並びに、日本盲人福祉委員会の福祉助成金の助成により、啓発資料・点字一覧表の配布、学校用ポスターの配布事業を実施しました。また、当協会が所有する凸面点字器を会員に貸し出す「凸面点字器貸出事業」を行い、会員が全国各地で行う点字普及事業の一層の充実を図りました。
a.日本盲人福祉委員会からの助成により、希望者に点字一覧表・啓発資料を郵送で配布(個人には1部、施設・団体には2部)
件数(会員を含む)175件  個人 126人  団体 49団体
配布部数 227部  点字資料配布部数 48部
b.霊友会「ありがとう こだま基金」の助成により、学校向け点字普及・啓発用ポスターを作成・寄贈して、児童・生徒の視覚障害者に対する理解や点字のさらなる普及を図ることを目的に事業を実施
「全国学校図書館協議会(SLA)」を通じ、「としょかん通信」(学校図書館が主対象)の1月号に2500部同封。残部500も今後活用する。
c.会員向け凸面点字器貸出事業(2件、神奈川県・東京都)

(2)ホームページによる点字普及事業
インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページの運営を引き続き行いました。ホームページあるいは電話によって問い合わせが寄せられるケースは、街中の点字表示に関すること、一般企業から社内の点字表示について、講習会講師依頼など、多岐にわたっています。

(3)イベントによる点字普及事業
a.第2回点字考案200年記念事業「記念講演会&シンポジウム」の実施
日時:2022年12月10日(土)10:00~15:00(受付:9:30~)
会場:YouTube配信及び日視センター会場によるハイブリッド方式
プログラム
記念講演 「米国における点字制作の新たな潮流 -デジタル時代の点字-」
フレドリック・K・シュローダー博士(前WBU会長)
シンポジウム「日本が創り出した点字メディア -さらなる発展をめざして-」
※ 講演前日のwelcome partyに参加し、凸面点字器、Lサイズ点字を講師のシュローダー氏に寄贈
b.「サイトワールド」中止、「NPOセンターまつり新宿」(オンライン、活動紹介を登録)

(4)点字サインの点検
全国各地で表示されている点字サインが適切であるかを機会あるごとに点検しました。

(5)全会員による全国各地での点字普及活動
全会員が全国各地で機会あるごとに点字普及のための活動を行いました。

                2022年度貸借対照表

2021年度活動報告

● 事業の成果
日本点字普及協会は、視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために2013年度から活動を開始しました。2021年度は、新型コロナウィルスの収束の見通しが立たないため、各種事業の実施に当たって状況を見極めながら行うこととしていましたが、「日本郵便年賀寄付金」から新たに配分を受けた「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」は、その内容を大幅に変更して実施せざるを得ませんでした。また、関係団体との連携で行う「点字考案200年記念事業第1回記念講演会&シンポジウム」はオンラインを併用したハイブリッド方式での開催、新宿NPO協働推進センターが行う「NPOセンターまつり」は、オンラインによる開催となりました。
このような中、2021年度は、霊友会「ありがとう こだま基金」、日本盲人福祉委員会福祉助成金(2022年度実施事業)からの助成金を受け、新たな点字普及活動にも着手できることとなりました。
そのほか、2017年度に開発した凸面点字器「トツテンくん」の普及を全国各地で会員が行いました。なお、凸面点字器の販売を行う(有)読書工房によると、2022年3月31日までに累計7,105台の販売実績があったとのことです。(2021年度は748台販売)
また、ホームページを維持して広く点字に関する情報提供を行ったことにより、一般の方々、学校関係者、マスコミ、点字サイン製作業者からの問い合わせを受けるようになり、それぞれに対応して点字の普及に努めました。
2021年度末の会員の状況は、次のとおり。
個人正会員 38、団体正会員 5、個人賛助会員 9、団体賛助会員 2
会員は、1都1道2府17県に在住しています。

● 事業内容
1.視覚障害者への点字の普及に関する事業
① 中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会の開催
新型コロナウィルス感染拡大の影響により実施日を2度延期し、第5回研修会を実施。第6回の実施予定をYouTube配信に変更しました。
第5回 2022年3月18日(金)~19日(土)
東京都 新宿NPO協働推進センター
YouTube配信による個別研修:第5回研修会を録画・編集(委託先・読書工房)し、申込者に事前にテキストを送付して、YouTube配信により、個別に第5回研修会を聴講する方式を採りました。

② 凸面点字器普及事業
2017年度に完成した凸面点字器の普及を図り、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減するとともに、小学生が短時間で点字の読み書きを体験し、商品や街中の点字サインを正確に読めるようにするため、加えて視覚障害者への正しい理解とサポートの方法を伝える取り組みを各地で行いました。さらに、トツテンくんを海外に広めるため、国際視覚障害者援護協会を通じて留学生として来日している各国の視覚障害者(10人)にトツテンくんを寄贈しました。また、株式会社電通の社内プロジェクト(アップサイクル事業)の名刺用点字器の制作に協力しました。同プロジェクトメンバーへの点字レクチャーを実施しました。

③ Lサイズ点字普及事業
点字を触読できる視覚障害者を増やすため、引き続きLサイズ点字の普及を図るとともに、Lサイズ点字プリントサービス(実費徴収)を団体正会員の「にじの会」協力のもとに実施しました。その結果、4団体と3人の個人からの依頼を受け28件5,003枚のプリントサービスを行うことができました。特に、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」修了者、および講師である原田良實氏著作の「点字触読独習教材」テキストの印刷依頼があり、この事業が広がりをみせています。なお、丸紅基金へのLサイズ点字プリンター助成申請は今回も不採択となりました。

④ 中途視覚障害者向け資料「点字の書き方」の作成に着手しました。

2.一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
① 一般向け点字学習啓発事業
親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる点字学習用啓発資料「点字の世界へようこそ」をホームページ上で公開しています。これによって、凸面点字器による点字学習が広がり、点字学習のハードルが下がることが実証されました。また、霊友会「ありがとう こだま基金」の助成により、凸面点字器30台とプロジェクターを購入しました。これを受け、当協会が所有する凸面点字器を会員に貸し出す「凸面点字器貸出事業」を開始し、会員が全国各地で行う点字普及事業の一層の充実を図りました。

② ホームページによる点字普及事業
インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページの運営を引き続き行いました。ホームページあるいは電話によって問い合わせが寄せられるケースは、中途視覚障害者の家族からの点字学習に関するもの、点字サイン業者、一般企業、学校からのものなど、多岐にわたっています。

③ イベントによる点字普及事業
a.点字考案200年記念事業第1回「記念講演会&シンポジウム」
ルイ・ブライユが点字を考案してから、2025年で200年を迎えます。2025年に向けて、本会を含め、点字に携わる6団体が「点字考案200年記念事業推進委員会」を立ち上げ今年度から継続的に各種事業を展開していきます。第1回は、「記念講演会&シンポジウム」として韓国の点字法に学びながら、これからの点字への期待について議論を深めました。
b.新宿NPO協働推進センター「NPOセンターまつり」
「NPOまつり 2021@新宿」としてオンラインで開催されました。本会はB部門「コロナ禍を生き抜く活動ここにあり」に参加し、ホームページの内容を紹介しました。

④ 点字サインの点検
全国各地で表示されている点字サインが適切であるかを機会あるごとに点検しました。

⑤ 全会員による全国各地での点字普及活動
全会員が全国各地で機会あるごとに点字普及のための活動を行いました。

2021貸借対照表

2020年度活動報告

2020年度活動報告

● 事業の成果
視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために2013年度から活動を開始した当協会は、2020年度は特に新しい取り組みを行わず、これまで行ってきた各事業のさらなる充実に努めることを目標にしましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、当初予定していた事業のほとんどを中止せざるを得ない状況となりました。
2018年度から年に2箇所で開催している「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」は、当初第5回を東京で、第6回を大阪(堺市)で開催する計画を立て、特に東京での研修会は、参加者募集を行って定員の20人から申し込みを受けていました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、東京での開催を5月から2021年1月に延期して第6回とし、第5回を11月に大阪(堺市)で行うことを事業計画に盛り込んで準備を進めましたが、コロナ収束の見通しがつかないため、結果的にはいずれも中止となり、多くの方々にご迷惑をおかけしてしまいました。そこで、新たな研修会の代わりに、過去4回の研修会の修了者74人に対して、研修会受講後の取り組みの状況、指導上の質問などのアンケート調査を行い、結果を冊子にまとめて修了者に配布し、情報の共有と今後の指導に役立てていただくようにしました。
なお、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」を今後も継続して開催するため、「2021年度日本郵便年賀寄付金配分事業」に助成申請を行ったところ、年度末に助成決定通知をいただきました。
例年、11月1日の日本の点字制定記念日に、サイトワールド会場で開催している点字普及のための講演会は、サイトワールドが中止となったため、今年度は開催を断念しました。一方、2020年11月1日は、日本の点字制定130周年という節目に当たるため、日本点字委員会が関係団体に呼びかけて、「記念講演会」を行う企画が提示されたので、当協会も積極的に参加し、主催4団体の一員として企画・実施に参画しました。
国による日本の視覚障害者の点字理解状況の調査が近年行われていないため、日本の点字制定130周年記念日に当たる2020年11月1日付で、厚生労働大臣宛てに、「身体障害児者実態調査」の調査項目に「点字理解状況」を入れるよう要望書を提出しました。
そのほか、2017年度に開発した凸面点字器「トツテンくん」の普及を全国各地で会員が行いました。なお、凸面点字器の販売を行う(有)読書工房によると、2021年3月31日までに累計6,357台の販売実績があったとのことです。
(2020年度は1,008台販売)
また、ホームページを維持して広く点字に関する情報提供を行ったことにより、一般の方々、学校関係者、マスコミ、点字サイン製作業者からの問い合わせを受けるようになり、それぞれに対応してよりよい点字の普及に努めました。
2020年度末の会員の状況は、次のとおり。
個人正会員 39、団体正会員 5、個人賛助会員 9、団体賛助会員 1
会員は、1都1道2府19県に在住しています。

● 事業内容
1.視覚障害者への点字の普及に関する事業
①中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会の開催
事業計画では、以下のように第5回・第6回研修会を予定していましたが、いずれも中止としました。
第5回 11月7日(土)~8日(日) 堺市
協力:堺市立健康福祉プラザ 視覚・聴覚障害者センター
第6回 2021年1月 東京都 (予定)
そこで、過去4回の研修会の修了者のアフターケアを兼ねて、修了者74人に対して、研修会受講後の取り組みの状況、指導上の質問などのアンケート調査を行い、結果を「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会 修了者アンケート集計結果報告書」(2020年8月)として修了者に送付し、情報の共有を図るとともに、今後の指導に役立てていただくようにしました。

②凸面点字器普及事業
2017年度に完成した凸面点字器の普及を図り、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減するとともに、小学生が短時間で点字の読み書きを体験し、商品や街中の点字サインを正確に読めるようにするため、加えて視覚障害者への正しい理解とサポートの方法を伝える取り組みを各地で行いました。さらに、トツテンくんを海外に広めるため、国際視覚障害者援護協会を通じて留学生として来日している各国の視覚障害者(10人)にトツテンくんを寄贈しました。

③Lサイズ点字普及事業
点字を触読できる視覚障害者を増やすため、引き続きLサイズ点字の普及を図るとともに、Lサイズ点字プリントサービス(実費徴収)を、団体正会員の「にじの会」協力のもとに実施しました。その結果、2団体と3人の個人からの依頼を受け、20件1,978枚のプリントサービスを行うことができました。特に、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」修了者から指導に使うための依頼があり、この事業が僅かずつ広がりをみせています。
なお、丸紅基金へのLサイズ点字プリンター助成申請は今回も不採択となりました。

2.一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
①一般向け点字学習啓発事業
親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる点字学習用啓発資料「点字の世界へようこそ」をホームページ上で公開しています。これによって、凸面点字器による点字学習が広がり、点字学習のハードルが下がることが期待できます。

②ホームページによる点字普及事業
インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページの運営を引き続き行いました。ホームページあるいは電話によって問い合わせが寄せられるケースは、中途視覚障害者の家族からの点字学習に関する問い合わせ、点字サイン業者からの問い合わせなど、件数も少しずつ増えています。

③イベントによる点字普及事業
11月1日(日)の「日本の点字制定130周年記念日」に、関係4団体の共同主催による「記念講演会」を開催しました。会場参加者を制限し、YouTubeによる配信を行いました。
「日本の点字制定130周年記念講演会」
- 点字の昨日を知り、点字の明日を想う -
主催:日本点字委員会、日本視覚障害者団体連合、日本盲人福祉委員会、
日本点字普及協会
講演「点字は私の父、指点字は私の母」
講師 福島 智 氏(東京大学先端科学技術研究センター教授)
講演「〈暁天の星〉から〈満天の星〉へ」- 点字をめぐる不易・流行 -
講師 岸 博実 氏(日本盲教育史研究会事務局長)
なお、例年参加する新宿NPO協働推進センターが行う「NPOセンターまつり」は中止となりました。

④点字サインの点検
全国各地で表示されている点字サインが適切であるかを機会あるごとに点検しました。

⑤全会員による全国各地での点字普及活動
全会員が全国各地で機会あるごとに点字普及のための活動を行いました。

2020貸借対照表

2019年度活動報告

● 事業の成果
視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために2013年度から活動を開始した当協会は、2019年度は特に新しい取り組みを行わず、これまで行ってきた各事業のさらなる充実に努めました。2018年度から年に2箇所で開催している「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」を札幌市と北九州市で開催し、この活動の全国への広がりを図りました。また、昨年度末に完成した点字啓発テキスト「点字の世界へようこそ」をホームページ上で公開し、広く利用を勧めました。運営面では、協会の新しいリーフレットを作成して広く配布したほか、ホームページのバージョンアップ、コピー機をリース(2019年8月から)で導入し事務の強化を図りました。
そのほか、2017年度に開発した凸面点字器「トツテンくん」の普及を全国各地で会員が行いました。なお、凸面点字器の販売を行う(有)読書工房によると、2020年3月31日までに累計5,349台の販売実績があったとのことです。(2019年度は1,113台販売)
恒例となった、日本の点字制定記念日の11月1日に開催する「サイトワールド2019」会場での点字に関する講演会を引き続き行いました。
また、ホームページを維持して広く点字に関する情報提供を行ったことにより、一般の方々、学校関係者、マスコミ、点字サイン製作業者からの問い合わせを受けるようになり、それぞれに対応してよりよい点字の普及に努めるなど、大きな成果を挙げることができました。
2019年度末の会員の状況は、次のとおり。
個人正会員 39、団体正会員 6、個人賛助会員 9、団体賛助会員 1
会員は、1都1道2府19県に広がっています。
● 事業内容
1.視覚障害者への点字の普及に関する事業
① 中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会の開催
凸面点字器完成を機に、Lサイズ点字と凸面点字器を活用して、中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会を2箇所で開催し、中途視覚障害者への点字の普及を図りました。なお、2会場とも協力団体として関わってくださり、会場費を免除していただきました。
第3回:2019年5月25日(土)~26日(日)
札幌市視聴覚障がい者情報センター
受講者23人、修了者15人
第4回:2019年11月30日(土)~12月1日(日)
北九州市立点字図書館
受講者18人、修了者17人
講師  原田良實氏(当協会会員)

② 凸面点字器普及事業
2017年度に完成した凸面点字器の普及を図り、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減するとともに、小学生が短時間で点字の読み書きを体験し、商品や街中の点字サインを正確に読めるようにするため、加えて視覚障害者への正しい理解とサポートの方法を伝える取り組みを全国各地で行いました。

③ Lサイズ点字普及事業
点字を触読できる視覚障害者を増やすため、引き続きLサイズ点字の普及を図るとともに、Lサイズ点字プリントサービス(実費徴収)を、団体正会員の「にじの会」協力のもとに実施しました。その結果、3団体と5人の個人からの依頼を受け、3,564枚(7,128ページ)のプリントサービスを行うことができました。特に、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」修了者からの依頼があり、この事業が僅かずつ広がりをみせています。
なお、丸紅基金へのLサイズ点字プリンター助成申請は今回も不採択となりました。
2.一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
① 一般向け点字学習用啓発資料作成事業
親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる点字学習用啓発資料「点字の世界へようこそ」をホームページ上で公開しました。これによって、凸面点字器による点字学習が広がり、点字学習のハードルが下がることが期待できます。
② ホームページによる点字普及事業
インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページの運営を引き続き行いました。2019年度はホームページのバージョンアップを図ったほか、会員専用ページにアクセスしやすくなるように改修を行いました。ホームページあるいは電話によって問い合わせが寄せられるケースは、小学校での点字体験依頼、中途視覚障害者の家族から点字学習に関する問い合わせ、点字サイン業者からの問い合わせなど、件数も少しずつ増えています。
③ イベントによる点字普及事業
11月1日(金)の日本点字制定記念日に、点字に関する講演会「11月1日 今日は、日本点字129歳の誕生日」と題したイベントを「サイトワールド2019」の会場で行い、引き続き点字の普及・啓発を図りました。なお、例年参加する新宿NPO協働推進センターが行う「NPOセンターまつり」は、札幌での研修会と開催日が接近していたため、今回は参加を見合わせました。
④ 点字サインの点検
全国各地で表示されている点字サインが適切であるかを機会あるごとに点検しました。なお、2019年度は不具合の発見はありませんでした。
⑤ 全会員による全国各地での点字普及活動
全会員が全国各地で機会あるごとに点字普及のための活動を行いました。特に、横浜生協から依頼を受け、登録ヘルパー50人を対象に、視覚障害者への理解、点字体験を行いました。

2018年度活動報告

● 事業の成果
 視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために2013年度から活動を開始した当協会の、2018年度の特筆すべき出来事として、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」を名古屋と仙台で開催したことが挙げられます。また、前年度完成した凸面点字器を使った点字体験の機会を増やし、初めて点字体験を行う人から好評を得ています。凸面点字器の販売を行う(有)読書工房によると、2019年3月31日までに4,236台の販売実績があったとのことです。
 ほかに、恒例となった、日本の点字制定記念日の11月1日に開催する「サイトワールド2018」会場での点字に関する講演会、新宿NPO協働推進センターが主催する「新宿NPOセンターまつり2018」での点字の名刺作り体験などを行い、点字の普及に努めました。
 また、ホームページを維持して広く点字に関する情報提供を行ったことにより、一般の方々、学校関係者、マスコミ、点字サイン製作業者からの問い合わせを受けるようになり、それぞれに対応してよりよい点字の普及に努めるなど、大きな成果を挙げることができました。
 2018年度末の会員の状況は、次のとおり。
 個人正会員 38、団体正会員 6、個人賛助会員 9、団体賛助会員 2
 会員は、1都1道2府19県に広がっています。

● 事業内容
1.視覚障害者への点字の普及に関する事業
① 中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会の開催
  凸面点字器完成を機に、Lサイズ点字と凸面点字器を活用して、中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会を2箇所で開催し、中途視覚障害者への点字の普及を図りました。
   (1)2018年7月14日(土)~15日(日) 
             名古屋ライトハウス盲人情報文化センター
             受講者17人、修了者16人
   (2)2018年11月24日(土)~25日(日)
     宮城県視覚障害者情報センター
     受講者23人、修了者23人
  講師  原田良實氏(当協会会員)

② 凸面点字器普及事業
    2017年度に完成した凸面点字器の普及を図り、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減するとともに、小学生が短時間で点字の読み書きを体験し、商品や街中の点字サインを正確に読めるようにするため、加えて視覚障害者への正しい理解とサポートの方法を伝える取り組みを全国各地で行いました。

③ Lサイズ点字普及事業
  点字を触読できる視覚障害者を増やすため、引き続きLサイズ点字の普及を図るとともに、Lサイズ点字プリントサービス(実費徴収)を、団体正会員の「にじの会」協力のもとに実施しました。その結果、5団体と4人の個人からの依頼を受け、3,809枚(7,618ページ)のプリントサービスを行うことができました。特に、「中途視覚障害者に対する点字学習指導法研修会」修了者からの依頼があり、この事業が僅かずつ広がりをみせています。
  なお、丸紅基金へのLサイズ点字プリンター助成申請は今回も実現しませんでした。

2.一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
① 一般向け点字学習用啓発資料作成事業
  親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる「点字学習用啓発資料」を年度内に完成しました。これをホームページで公開することによって、凸面点字器による点字学習が広がり、点字学習のハードルが下がることが期待できます。

② ホームページによる点字普及事業
  インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページの運営を引き続き行いました。ホームページから問い合わせが寄せられるケースは、小学校での点字体験依頼、中途視覚障害者の家族から点字学習に関する問い合わせ、点字サイン業者からの問い合わせなど、件数も少しずつ増えています。

③ イベントによる点字普及事業
  11月1日(木)の日本点字制定記念日に、点字に関する講演会、凸面点字器の展示・体験コーナーなどのイベントを「サイトワールド2018」の会場で行い、引き続き点字の普及・啓発を図ったほか、新宿NPO協働推進センターが5月20日(日)に行った「NPOセンターまつり新宿2018」に参加して、地域の小学生等を対象に凸面点字器を使った点字名刺作り体験、Lサイズ点字触読体験などを行って、点字の普及を図りました。

④ 点字サインの点検
  全国各地で表示されている点字サインが適切であるかを機会あるごとに点検し、誤りを発見した際は改善を申し入れ、正しい点字サインの普及に努めました。2018年度は2件について指摘と改善の要望を行いました。

⑤ 全会員による全国各地での点字普及活動
   全会員が全国各地で機会あるごとに点字普及のための活動を行いました。特に、東京目黒区の上目黒小学校から依頼を受け、点字体験に3人(うち、会員2人)が訪問指導を行いました。

⑥ その他
  (株)国土社が発行した小学生向けの図書「手で読む 心でさわる やさしい点字」(全6巻)の校正、および第2巻「点字を書いてみよう」、第5巻「点字を必要とする人びと」の原稿執筆を会員が担当し、点字の普及・啓発に協力しました。

                        2018年度貸借対照表.pdf 

2017年度活動報告

         2017年度事業報告書
● 事業の成果
 視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために2013年度から活動を開始した当協会の、2017年度の特筆すべき出来事として、凸面点字器の完成が挙げられます。3年にわたって開発に取り組んだ結果、日本の点字制定記念日の11月1日に「サイトワールド2017」の会場で新製品として発表することができました。この凸面点字器を普及するため、300個を購入し、当会会員の希望者に配ったほか、全国の視覚障害者情報提供施設に寄贈しました。また、当会ホームページ及び「点字毎日」の募集記事で寄贈の申込のあった先着100団体に寄贈しました。
 そのほか、例年と同じくサイトワールドの会場で「11月1日 今日は、日本点字127歳の誕生日」と題して講演会と体験会を行ったほか、新宿NPO協働推進センターが主催する「新宿NPOセンターまつり2017」に参加して、主に小学生とその家族の方々に点字体験の場を提供しました。また、Lサイズ点字の普及については、機会あるごとに見本を会員その他に配って普及を行ったほか、引き続きLサイズ点字プリントサービスを行いました。
 また、ホームページを維持して広く点字に関する情報提供を行ったことにより、一般の方々、点字サイン製作業者からの問い合わせを受けるようになり、それぞれに対応してよりよい点字の普及に努めるなど、大きな成果を挙げることができました。
 2017年度末の会員の状況は、次のとおり。
 個人正会員 38、団体正会員 6、個人賛助会員 9、団体賛助会員 2
 会員は、1都1道2府19県に広がっています。

● 事業内容
1.視覚障害者への点字の普及に関する事業
① 凸面点字器開発・普及事業
  島根県出雲市の樹脂加工業者と連携して凸面点字器の試作を進めた結果、完成することができました。製品を「トツテンくん」と名付け、11月1日(水)に「サイトワールド2017」でのイベントで発表したほか、300個を購入して会員等に寄贈して普及に努めました。
   寄贈の内訳は以下のとおり。
   視覚障害者情報提供施設   98
   リハ関係施設        11
   応募団体・関係者     120
   (応募団体、全視情協常任理事、全視情協点訳委員会、 石川氏など)
   会員            46
    計           275
※ 残数25のうち、20は当会事業用、5は今後の関係者寄贈用
 トツテンくん完成について、マスコミで採り上げられています。
 1.点字毎日
 2.点字ジャーナル
 3.カトリック新聞
 4.共同通信社

② Lサイズ点字普及事業
  Lサイズ点字の普及を図り、視覚障害者が点字のサイズを選択できる環境を整えるため、機会あるごとに見本を配ってLサイズ点字の有用性をアピールしました。また、2015年度から開始したLサイズ点字プリントサービスを、団体正会員の「にじの会」協力の下に引き続き行い、27件・7286頁(3643枚)のプリントサービスを行うことができました。丸紅基金に助成申請したLサイズ点字プリンター購入は今年度も実現しませんでした。

2.一般社会への点字の普及・啓発に関する事業
① 一般向け点字学習用啓発資料作成事業
  凸面点字器の完成に合わせて資料を作成するため、今年度は具体的な動きはありませんでした。ほかに、日本点字委員会の紹介により、(株)国土社発行「手で読む 心でさわる やさしい点字② 点字を書いてみよう」の執筆に取り組みました。

② ホームページによる点字普及事業
  インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページを維持し、点字に関する資料の提供と、問い合わせに答えました。

③ イベントによる点字普及事業
・ 日本点字が制定された11月1日(水)に、「サイトワールド2017」の会場で点字の普及・啓発のイベント「11月1日 今日は、日本点字127歳の誕生日」を行い、点字に関する講演会(2題)、凸面点字器の完成披露、Lサイズ点字触読体験などを行いました。(入場者150人超)
  講演会:
    「点字で物を考えてきた人生」 講師 塩谷 靖子 氏(声楽家、エッセイスト)
    「私と点字楽譜との付き合い方」講師 小島 怜 氏(ピアニスト)

・ 5月21日(日)、新宿NPO協働推進センターが主催する「NPOセンターまつり新宿2017」に参加し、点字の説明、点字の名刺作り、Lサイズ点字触読体験などを行いました。(入場者100人超)

④ 点字サインの点検
  全国各地で表示されている点字サインが適切であるかを機会あるごとに点検しました。

3.その他この法人の目的達成のために必要な事業
  会員が、全国各地で点字普及に取り組みました。

                       2017年度貸借対照表.pdf

平成25年度活動報告

     平成25年度の活動内容をお知らせします。

1 事業の成果

視覚障害者の福祉の向上に寄与することを目的に、視覚障害者及び一般市民に対して点字の普及・啓発活動を行うために平成25年度から活動を開始した当協会は、当初の計画どおり日本の点字制定記念日の11月1日を日本記念日協会に登録して点字制定記念日の周知を行ったほか、毎年11月1日から3日にかけて開催されるわが国最大の視覚障害者関係イベントである「サイトワールド2013」に参加して、点字普及活動を行いました。また、Lサイズ点字の見本を会員その他に配って普及を行ったほか、凸面点字器の試作品を会員を中心としてモニタリングを行い、よりよいものを作るための研究を続けました。そのほか、ホームページを立ち上げて、広く点字に関する情報提供を行ったことにより、一般の方々、点字サイン製作業者からの問い合わせを受けるようになり、それぞれに対応してよりよい点字の普及に努めるなど、大きな成果を挙げることができました。  25年度末の会員の状況は、次のとおり。  個人正会員 34名、団体正会員 5、個人賛助会員 7名、団体賛助会員 2

2 事業内容

(1)視覚障害者への点字の普及に関する事業

 ア. 視覚障害者向け点字解説書作成事業:点字の規則をわかりやすく解説した視覚障害者向けの資料の作成に向けて検討を開始しました。

 イ. Lサイズ点字普及事業:通常の点字よりも「点とマス」の間を広げたLサイズ点字の普及を図り視覚障害者が点字のサイズを選択できる環境を整えるとともに、点字読み書きができる視覚障害者の数を増やすことを目標に活動を続けました。特に25年度は、Lサイズ点字の存在を広報する活動に力を入れ、Lサイズ点字とその特徴を知らせる資料を製作し、会員に見本として配布したほか、希望者に配布しました。

 ウ. 凸面点字器開発・普及事業:現在の点字は凹面から書き凸面を読む仕組みになっていますが、中途視覚障害者が点字を学習する際の負担を軽減するとともに、一般の小学生が短時間で点字の読み書きを体験し商品や街中の点字サインを正確に読めるようにするため、読みと同じ凸面で書くことができる点字器の開発に向け調査と試作品の製作、モニタリングを行いました。

(2)一般社会への点字の普及・啓発に関する事業

 ア. 日本点字制定記念日登録による点字普及事業:日本記念日協会に日本点字が制定された11月1日を登録するとともに、記念日の周知活動を行い点字の普及を図りました。

   イ. 一般向け点字学習用啓発資料作成事業:親や教師が、子どもと楽しみながら気軽に点字を学ぶことができる「点字学習用啓発資料」の作成に着手しました。また、パンフレット「点字を読んでみよう」を作成し、広く配布しました。 

 ウ. ホームページによる点字普及事業:インターネットを通して点字の普及を図るため、ホームページを開設し、点字に関する資料の提供と、問い合わせに答えました。

  エ. サイトワールド2013での点字普及活動:視覚障害者関係機器展示会としてわが国最大のイベントである「サイトワールド2013」に参加し、視覚障害者をはじめ、多くの一般の方々に点字の普及に努めました。①Lサイズ点字の展示と、触読体験コーナー、②各種点字器の展示、③インターネットで学ぶ「ひとりで学べる楽しい点字」のデモ、④凸面点字器試作品の展示と、使用体験、⑤点字表示のある日用品の見本展示

  オ. その他、会員が各地域で、視覚障害者、小学生、一般市民、専門学校生など、約50件、延べ約3,300人に対して点字普及活動を行いました。

なお、詳しくは、下記データをダウンロードしてご覧ください。

平成25年度活動報告(BES)

平成25年度活動報告(PDF)