視覚障害者及び一般社会への点字の普及をめざす「特定非営利活動法人日本点字普及協会」

■文字の大きさ

■色反転

Lサイズ点字とは

点字は、多くの人は指でさわって読みます。さわって、そこにいくつの点があるか、どんな形になっているか、となりの点との間隔はどうかなどをすばやく判断するのです。

さわって、二つの点があるなとわかるには、二つの点がどれぐらい離れていればいいのでしょうか?

さわって別々の点だとわかるもっとも短い距離を2点弁別閾(べんべついき)と言います。2点弁別閾は体の部位によって大きな差があり、指先や口唇などでは小さく、腕や太もも、背中などでは、だいぶ離れていないとわかりません。

【参考】
2点弁別閾は、指では2~3mm、口唇では約5mm、手の甲では約30mm、背中では60~70mm程度

指先は、小さい傷でも痛く感じることでもわかるように、とても感覚が鋭いので、二つの点の距離が短くてもわかりやすいのです。だから点字を読むのにとても向いています。

しかし、年齢や個性によって、その距離も異なってきます。とくに、年齢が高くなると2点弁別閾も大きくなり、普通の点字では、なかなか指の下にいくつの点がどのように並んでいるかがわかりにくくなります。

そのような方には、点の間が普通の点字より少し離れていて、点の高さもちょっと高くなっているLサイズ点字をお勧めしています。
少しの違いでとても読みやすく覚えやすくなるのです。

福島市の柴田京一郎さんは、年をとってから、中心が見えにくく、ものがゆがんで見えるようになり、好きな読書ができなくなりました。そこで、72歳から点字を読む練習をはじめました。Lサイズ点字で練習し、80歳を過ぎた今では、藤沢周平やアガサ・クリスティの読みもの、有吉玉青のエッセイなどをLサイズ点字で読んで楽しんでいます。

Lサイズ点字用の点字器もあります。また、パソコン点訳のデータをLサイズ点字で打ち出す点字プリンターもありますので、標準サイズの点字と同じ点訳データを利用できます。

L(エル)サイズ点字についてもお問い合わせください。

【 普通の点字】

illu-tenji

【Lサイズ点字】

illu-tenji-l

Lサイズ点字規格(PDF)

 

Lサイズ点字両面プリンタ ESA2000L

中途視覚障害者にとって、読みやすい点字を提供するために開発された、Lサイズ点字専用の両面同時プリンタ。
表18行、裏17行のインターライン方式で、今までのデータをそのままLサイズ点字として打ち出せます。点字用紙は10インチ×11インチ(標準サイズは8インチ×10インチ)になります

【寸法】幅45cm×奥行30cm×高さ20cm

http://www.jtr-tenji.co.jp/products/ESA2000L/

 

 

 

      

《Lサイズと標準サイズの点字用紙》    《Lサイズ点字と標準サイズ点字の比較》

左:Lサイズの点字用紙           「おおきな くりの きの したで」
右:標準サイズの点字用紙          上:Lサイズ点字 下:標準サイズ点字

 

Lサイズ点字器
日本の標準サイズの点字よりも大きくした、中途視覚障害者のかたに最適な4行26マスの小型点字器。触って読みやすいように一つ一つの点が大きく、点間、マス間も広くしてあります。凸面書きと凹面書きの2種があり、いずれも定規と点筆がプラスチックケースに入っています。

1.トツテンくん(凸面書き
① 点字を読む面(凸面)から書く、画期的な点字器です。
② 名刺に点字が書けます
名刺に点字を書くため、定規下板中央部に切り欠けをつけ、さらに定規上板の2か 所に縦の線を入れて、その内側13マスを使うようにしてあります。
③ テープに点字が書けます
12mm幅のタックテープを通す穴(テープガイド)が4行目にあります。
④ 上板がスケルトン
定規の上板がスケルトン(透明)なので、墨字(指で読む点字に対して、目で読む 文字)が書かれている用紙に点字を書く際、墨字とのバランスを見ながら点字の位置 を決めることができます。
⑤ カラーは5色
点字器は、5色のカラー(グリーン、クリーム、ピンク、ブルー、ホワイト)から 選べます。

《トツテンくん》

 

2.だいてん丸(凹面書き)
① 1行目に12mm、3・4行目に24mmのタックテープを通す穴が両端にあります。
② 名刺に点字を書くときに便利なように、書き始めを示すラインと名刺を固定しやすい工夫がしてあります。
③ カッター付き
点字版の上板の下側には、紙が切れるように斜めになっています。
④ カラーは3色
点字器は、3色のカラー(さくら、ゆず、抹茶)から選べます。

 

photo-daitenmaru

    《だいてん丸》 

 

Lサイズ点字を読めるようになった人の多くが、標準サイズ点字も読めるようになっています。また、Lサイズ点字プリンタによって、すべての点字データをLサイズ点字で読むことができます。
日本点字普及協会では、Lサイズ点字を普及することによって、点字の読み書きができる視覚障害者が一人でも増えることを願っています。そして、希望によって標準サイズ点字とLサイズ点字の選択ができる環境作りに取り組んでいます。

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